過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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817: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/10/07(月) 20:04:12.67 ID:m3HfRBlIo

 救助されてから、1年と半年。俺は相変わらず宇宙にいた。ここは連邦軍の宇宙艦隊の拠点の一つ、ルナツー。

俺はこれから、先日決まった配属先の部隊への合流のために、このルナツーを訪れていた。

 まだ歩きなれないサラミス級の艦内を、輸送ランチのケージから艦橋へと歩く。

 それにしても、部隊、か。正直、思い出すだけで胸が痛くなる。

それでも、この戦場を去れないのは、さが、なのかもしれないな。そう思いながらも、俺は艦橋へ急ぐ。

エレベータに乗り、降りた先には第一艦橋と書かれたパネルが掛かっていた。

 ここか。

 俺は、一度だけ深呼吸をして目の前の自動ドアの前に立った。

エアモーターの音とともにドアが開いて、中にいた全員が俺に視線を向ける。

 「ルーカス・マッキンリー少尉、ただいま到着いたしました!」

俺はそう声を上げて報告をし、敬礼をする。

「あぁ、君が、そうか」

中にいたひときわ威厳のありそうな初老の男がそう言いながら敬礼を返してくる。

その男の敬礼に、他のクルーも続いた。

「私が艦長のトーマス・ワシントンだ。まぁ、楽にしたまえ。我が艦のクルーは、有機的連携を重んずる。

 階級ではなく、信頼関係を重要視するのが習わしだ。

 この艦に配属されたからには、まず、そのことを最優先に考えてほしい」

「はっ!」

俺はとりあえずそう返事をしておく。この光景、脳裏に戦争中のことがよみがえってきそうだ。

俺は身じろぎせずに記憶を押し込んで、艦長の話に聞き入る。
 


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