44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/18(火) 19:53:10.59 ID:4s41NE6M0
「おい、話はもう終わったぞ?帰らなくていいのか?」
みくは長机に肩肘をつき、ぼーっと虚空を見つめていた。
どうやら、こちらの声には気がついていないらしい。
「なあ、聞こえてるか?」
彼女の肩を叩きながら再び、尋ねる。すると、びくんと彼女の身体が反応した。
「Pチャン、驚かせないで欲しいにゃ。大丈夫、聞いてるよ!」
彼女はやや大げさに口を開けてそう答えた。溌剌とした表情に見えるのだが、口角が僅かに引きつっている。
「Pチャン?一個だけ聞いてもいいかにゃ?」
「いいぞ。何でも答えてやる」
彼女は、この場で伏せていた事実を唯一知るアイドルなのだ。
だからこそ、彼女には逸れ相応の対応が必要になる。
その覚悟はしていた。
それでも、一瞬表情がこわばりかけた。
「昨日のことって、冗談……だよね?」
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