47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/18(火) 20:32:16.37 ID:4s41NE6M0
「巴……、いつからそこにいた?」
「いつから、か。酷いのう、Pは。ずっと目の前に居ったじゃろうが」
彼女は赤銅色の髪を掻き揚げながらそう答えた。細い指が彼女の髪をゆっくりと分け入っていく。
会議室に誰もいなくなったことは、ちひろさんと確認したはずだった。
それなのに、どこからか現れた小さな少女に不意を疲れてしまった。
平静を装う準備もとれずに、驚愕に表情が崩れているのを自分で感じられた。
「まぁ、そんなことはどうでもええ。本題はこっちじゃけえ」
そういうと彼女はスカジャンのポケットから封筒を取り出した。
「ウチの親父からじゃ。どうするかはPが決めればええよ」
巴は封筒を俺に押し付けると、そのまま会議室を去っていった。
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