91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/20(土) 11:10:03.20 ID:JpAruBLR0
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待ち合わせは午後3時。
場所は事務所から歩いて10分程度の場所にある公園の時計の前。
取引先へも現状と今後の説明をしなければならなかったが、直接の訪問は明日以降にアポイントメントを取った。
これで、今日は今日すべき事に集中が出来る。
ホテルを出てすぐに巴にも連絡は入れた。
周囲には何人もの組員が隠れている。誰であれ怪しい行動をとればすぐに俺の身を守ってくれるだろう。
公園の時計に目をやると約束の時間まで15分ほどの余裕があった。
ベンチには鳩に餌をやる初老の男性や、仲睦まじく並ぶカップルの姿。
昼下がりの公園ののどかな雰囲気がここ数日のあわただしい日々を忘れさせてくれる。
待ち時間の間に缶コーヒーの一本は飲めるだろう。
そう思い、自動販売機へ向かおうとした時、ベンチの向こう側に彼女の姿を見つけた。
こちらに気が付いた彼女が足早に近づいてくる。
その後ろに小さな影が二つ見えた。
どうやら一人ではないようだ。
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