過去ログ - ｢風魔の息吹｣ -SS速報VIP

過去ログ - ｢風魔の息吹｣

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158: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/05(金) 00:38:28.63 ID:pp2fYR/AO
　宗意軒が平伏すると青白い肌の男は、闇に溶けるように姿を消した。

「もはや待ったは効かぬところまで来ている。今は亡き摂津守様の御為にこの企てを必ずや」

　宗意軒は、一人ごちると集会所から出て夜の海に消えた。

以下略

159: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/05(金) 00:42:15.43 ID:pp2fYR/AO
今日はここまで。関係ないけど最近やっと漫画版魔界転生を読みましたがやっぱりせがわまさき先生の描く十兵衛はカッコイイですわ

160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/05(金) 04:23:30.55 ID:3B0YqZUAO
乙乙。

つ石川賢版

161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/05(金) 09:53:43.20 ID:xCrXATvdo
おっつおっつ
これはどっちの勢力だ…？

162:一方通行
2013/07/05(金) 16:50:32.28 ID:zfFTiE9k0

　　　　　　　　　‐‐‐‐────────────────────────────‐‐‐‐‐
　　　　　　　　　 :　: :: ::: :::::::::::::::::::::::::「政・官・学・業 + α 」の相関図::::::::::::::::::::::::: ::: :: :　:
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以下略

163: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:23:27.76 ID:WKzxye7AO
四

　四郎は、いつもの様に海を眺めている。

　四郎は母が亡くなってからと言うもの、以前よりずっと痩せた様に感じる。

以下略

164: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:24:31.69 ID:WKzxye7AO
　この日は風もなく、残暑厳しいせいで初秋なのに真夏の様に暑い。

　四郎は喉の渇きに耐え兼ね、一旦岬を離れようとした瞬間であった。

　ぐらりと目の前が回る様な目眩に襲われ、足元が覚束ない。

以下略

165: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:25:33.63 ID:WKzxye7AO
　心地よい風が四郎の頬をなでる。暑さにやられたからか、いつもよりずっと涼しく感じた。

　ゆっくりと目を覚ます。すると、傍らには見覚えのない人物が座っていた。

「起きたか。塩を舐めろ」

以下略

166: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:26:24.85 ID:WKzxye7AO

「太陽にあてられた時は塩を舐めるんだ。水を飲むだけじゃ駄目だ」

　不思議な感覚だった。岬で海を見ていたら身体に異常をきたし、崖から落ちそうになって落命を覚悟した。

以下略

167: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:27:20.55 ID:WKzxye7AO
　かざおきは、驚異的な速さで天草に到着していた。

　忍者は一日に四十里(約160km)を駆けると言うが、かざおきは五十里近くを駆ける。およそ尋常ではない速さと体力と言えよう。

　肥後についた後、かざおきなりに動き、様々な情報を得た。しかし、かざおき自身が納得する情報はなく、正攻法な諜報活動から、かざおき特有の動物的と言うか感覚的な諜報活動に切り替えた。

以下略

168: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:28:17.24 ID:WKzxye7AO

「それは遠方からのおいでなのですね？私は益田四郎と申します。助けていただいてありがとうございました」

「なに、気にするな。そんな事より、この島には良い風が吹くな」

以下略

169: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:29:15.38 ID:WKzxye7AO

「ああ、一応やらなきゃいけない事があるんでな」

「また……会えますか？」

以下略

170: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:30:10.32 ID:WKzxye7AO
　長い間の災難により積み上げられた怨嗟や義憤、悲壮感などが心に自然と壁を築いていた。

　しかし、かざおきの心は開けっ広げで、風が吹き抜ける様に爽やかである。

「風招き……まさにあの方にふさわしい名ですね」

以下略

171: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:30:55.77 ID:WKzxye7AO
　かざおきは四郎と別れた後、島を一回りして島の様子を見て回った。

　悲惨な事この上なく、屍も十分に処理できずに腐臭までが漂っている。

「道中、いろいろ聞いてはいたがこれほど酷いのか」

以下略

172: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:31:37.76 ID:WKzxye7AO
　ここまでの惨状、憔悴しきって精神的な疲弊もただ事ではないと思っていたが、島民達は意外にも士気が高い。

　まるで、何か強力な希望があるかのよう。

「キナ臭いな……」

以下略

173: ◆aHGz2Nt3qM[saga]
2013/07/07(日) 00:32:27.77 ID:WKzxye7AO
　計画そのものが瓦解する可能性がないわけではない。失敗する可能性もある。

　どちらにせよ、天草の人間達には白刃の上を渡る様な危うい賭けでしかない。なのに、人々は危うい希望を狂信的に崇拝して士気を高く保っている。

　それにすがり付いている。その裏には、宗意軒の後ろにいる青白い肌の男の陰謀が見え隠れしている様子であった。

以下略

174: ◆aHGz2Nt3qM[sage]
2013/07/07(日) 00:34:59.49 ID:WKzxye7AO
今日はここまで。昨日は更新できず申し訳ない。

転職してからちょっとずつ忙しくなって来たのでたまに更新出来ない事があります。すんません。

175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/07(日) 09:23:01.25 ID:HVvIMGsAO
乙。
なんと、かざおきが登場すると立ちこめた変態スメルが吹き払われるようではござらぬか。

176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/07(日) 11:05:32.34 ID:xXxaaYkNo
乙
かざおきはいい男だなぁ

177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/25(木) 16:20:45.95 ID:TY1hSWa7o
待とう

178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/30(火) 01:33:35.03 ID:PtwXm9fso
エタりそうだな

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