19:お団子 ◆bZ4I4TB4eY[sage]
2013/06/30(日) 18:21:46.24 ID:d541VHZy0
◆◇◆06◇◆◇
狐「自分一人になれたからだよ」
と火灯さんは唐突に口を開いた。
時刻は既に四時半を過ぎている、何時もの通りのルーチンワークだともう家に着いてベットで横になっているか、
それとも妹と遊んでいるかのどちらかだろう、しかしそのルーチンワークは昨日崩れてしまっている。
今はよく分からないままに部活動中だ。(『古典部とは』と聞いたら無言でミステリー小説を手渡しされたので今はそれを読んで居る)
そんな中、僕の目の前で週刊少年ジャンプ(怒られようが僕は知らない)を読んで居た彼女は、その一言を漏らした。
狐「知って居るかい?◎くん、責任という言葉は期待と言い換える事が出来るんだよ」
◎「えっと、知っては居ませんが言いたい事は何となくわかります」
狐「それは上々、私の周りにはこれを言ってもよく分からないという人も多くてね、よく頭の上に疑問符を見るよ」
見えるような物なのだろうか、それは。
狐「つまりだよ、上があるから下がある、ていうのは、結局下があるから上があるに違いは無いんだよ」
狐「逆説的に、期待という言葉は責任と言い換えることが可能なのさ」
◎「…………」
期待とは、責任である、責任とは、期待である。責任とは、プレッシャーを意味する。
相も変わらず火灯さんは狐の面を被って居たので、その表情は読み取れはしなかったものの、言いたい事は分かった。
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