5:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/06/16(日) 10:39:08.24 ID:JU4jzfX90
◇◆◇03◇◆◇
現在ではクラス数が減数して空き教室となった教室が古典部(という読める地獄)になっている。
それでも長年使われていなかったという訳ではないようで、案外にも部屋は綺麗であった、
俺としては結構埃っぽい部屋をイメージしていたのでこれは有難い所である。もしも埃塗れだったのなら、
私が潔癖症でとんでもない事になっていたであろう。
しかし妙に思う所が一つ、奥の方に人影がある事に気が行く、両脇に机を重ね、道の様にそれで作っている。
当の本人はそれが当然だとでも言わんばかりに腕を組み、奥の壁にもたれ掛って片手で本を読んで居る、
上の換気窓から漏れる光も相まってそれはとても不気味に感じた。(ちなみに名札は青かった、僕よりも上級生である)
まるでそれは何かこれから儀式でも執り行うが如く、
手元に持っているカバーがされた小説が魔道書のような雰囲気を放っているように見える。
まあ、奇妙な点はそれだけでなく、いや、これからが本題だ、中には『なんだ、その程度か』と思われる方も多いだろうが、
俺にとってしてみればそれはとても異常な光景だった。ここからが本題なのである、
その少女は、狐のお面を、平然と被っていたのだ、まるでそれが、当然であるように。
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