過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
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619: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:04:21.55 ID:f5X1QMuF0
奈緒の時とは違うのだ。きらりは混乱する。そして、不意に故郷での女王の言葉が響いた。

母星が滅びる前日。きらりは、女王の手のひらに乗っていた。そして女王は優しく言った。

『きらり。貴方は私の…いえ、私たちの最後の希望。いいですか?よく聞きなさい。そして決して忘れてはいけません。』
以下略



620: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:04:59.43 ID:f5X1QMuF0
汝、『憤怒』に捕らわれてはならぬ。あらゆる事象に『寛容』となれ。

汝、『高慢』になってはならぬ。友人に、家族に、仲間に『誠実』であれ。

汝、『暴食』をしてはならぬ。必要・不必要を『分別』し、必要以上の食物は、分け与えよ。
以下略



621: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:06:18.83 ID:f5X1QMuF0
『きらり、今は分からなくてもいいのです。けれど、知らなくてはいけない。きらり、光は完全に世界を覆うことはできません。影という闇が生まれるのですから。』

『この宇宙の人々の心もそう。我らと我らの対極に位置する闇の存在以外、心に必ず光と闇を持っているのです。』

『もし、闇に心を奪われた人々を助けたいのなら…覚えておきなさい。』
以下略



622: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:07:19.22 ID:f5X1QMuF0
「…そっか。…ごめんねリーダーちゃん。きらり、約束破るね。」

「何を言って…きゃああ!」

きらりの体が虹色に光り、加蓮は吹き飛ばされる。
以下略



623: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:07:59.30 ID:f5X1QMuF0
「そんな事言って…!私のことなんてわからないくせに…!」

「うん、きらり、エンヴィーちゃんの事よく知らない。」

「じゃあなんで…!偽善者!こんな事をして何が楽しいの!?」
以下略



624: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:08:36.57 ID:f5X1QMuF0
…嫉妬とは。本来の姿は憧れである。

憧れが、羨望が、心の闇によって歪んだ姿が嫉妬なのだ。そして、その闇がきらりの光に共鳴する。

「なに、これ…なん、で私…?」
以下略



625: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:09:36.20 ID:f5X1QMuF0
「だいじょーぶ。悲しくてもね。みんなまた、はぴはぴできるんだよ?だから、だいじょーぶ。だいじょーぶ…。」

ただきらりは繰り返す。無責任にも見えるほどに、優しい言葉で加蓮の心を慰めながら。

「…ほん…とう…?こん…な、わた、しでも…?」
以下略



626: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:10:30.86 ID:f5X1QMuF0
きらりの結界が解除され、3人はきらりに駆け寄った。

きらりは人間サイズに戻り、一糸まとわぬ姿の加蓮をお姫様抱っこしながら泣いていた。

「…きらり?」
以下略



627: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:11:49.44 ID:f5X1QMuF0
「…?…!生きてるぞ…?」

「ふえ?」

「ええ!?ちょちょちょ、ちょっと待って、私もやるから!」
以下略



628: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:13:09.74 ID:f5X1QMuF0
加蓮は、あり得ないはずの目覚めに驚愕していた。

見たこともない部屋に、やわらかいベッド。

そして、先ほどまで戦っていたはずの4人と、1人の男性がベッドの周りに立っていた。
以下略



629: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:14:32.31 ID:f5X1QMuF0
北条加蓮の浄化に成功しました。
・カースを生み出す力を失いましたが、泥を生み出し、操作する能力は健在です。
・偶然ではあるものの、究極生命体(モドキ)の奈緒の血をわずかにではあるが取り込んだことで、奈緒と同じように浄化された核と共存しています。
・病気は完治した状態です。
・これからの行動は未定です。書いても大丈夫です。
以下略



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