過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/06/21(金) 01:09:36.20 ID:f5X1QMuF0
「だいじょーぶ。悲しくてもね。みんなまた、はぴはぴできるんだよ?だから、だいじょーぶ。だいじょーぶ…。」
ただきらりは繰り返す。無責任にも見えるほどに、優しい言葉で加蓮の心を慰めながら。
「…ほん…とう…?こん…な、わた、しでも…?」
加蓮の中の核が、エネルギーを失い、少しずつ動きが鈍くなっていた。
心臓と一体化したそれの動きが鈍くなっているということは…加蓮の命が終わりに近づいているということで。
「…もう、無理…か、な?」
「…エンヴィーちゃん…」
「…もうエン、ヴィーじゃないよ。かれ、ん。わたし、加蓮。」
「かれんちゃんって事?きらりは、きらりだよ!」
加蓮は頷いた。もう息が苦しい。言葉を発するのもとぎれとぎれになってしまう。
「…もう、だめみたい。…あんな、力、だった、けど…自由に…外で生、活、できて、嬉しかったの。」
「皆に、迷、惑かけて、謝る事、もできなかった、けど…次、生まれ、変わったら…。」
ナチュルスターの二人組の事をふと思い出した。彼女達には救ってもらうことができなかったけれど…最後に、謝りたかった。
きっと彼女達も思いはきらりと同じだったから。
強い眠気に襲われ、そのまま加蓮は重い瞼を閉じた。
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