過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
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869: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/22(土) 22:16:24.05 ID:9Cv04Os00
「貴方が…ナナ様の記憶を…?」

「…そうだよ。だって親友だもの。」

当たり前でしょう?と微笑む。

つまり、今まで菜々が母星の危機を知らなかったのは彼女が情報を菜々が手に入れる前に奪ったか、手に入れても消したのか。どちらかなのだろう。

今日は仕事が忙しく、ポストの中身を見る余裕がなかったのは幸運の様だ。

…つまり、菜々は知らぬうちに親友に情報規制を受けていたのだ。

「…ねぇ、これなんだかわかる?」

夕美は手のひらに乗せた小さないくつもの種を取り出して聞いた。

「これね、ウサミン星人。」

「…は?」

「かなり力は使うけどね、生き物を植物に変えるの。」

背筋が凍りそうになる。つまり暗に自分の力を示しているわけで。

「…さて、答えてもらおうかな。何故ナナちゃんに真実を告げるの?絶望させたいの?『自分のせいで母星に酷い事が起きている』って知って、正常でいられるって思ってたの!?」

「…それは、それが彼女にもきっと必要な事だから!」

「…なんで?」

「貴方は…ナナ様が絶望したらすぐに記憶操作したのでしょうね。」

「…そうだけど…。」

「…お願いします、私の命を犠牲にしてもかまいません。ナナ様が、絶望を乗り越えるまで…見守ってください。親友なのでしょう?」

夕美の動きが完全に止まる。

「…親友はそういう物なの?」

「はい。」

「…そっか、うん。…分かった。」

夕美はにっこり笑って言った。

「ナナちゃんは、私が見守ります!それが親友の役目なら!」


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