172: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:41:37.80 ID:NAgQdONgo
「……あなたは。どうして私をここに連れて来たのかな?」
「それを君に言ってどうする」
173: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:42:14.31 ID:NAgQdONgo
「なら私はあなたを止めなくちゃならない」
「何故だ?」
174: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:42:42.07 ID:NAgQdONgo
「……やめて」
「聞く理由がないな」
175: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:43:07.81 ID:NAgQdONgo
「……分かった。では一つ質問をしてもいいか?」
「……何?」
176: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:44:03.47 ID:NAgQdONgo
「……。とうまは、困っている人なら誰でも助けに行っちゃうんだよ。私がどれだけ行かないでって思ったところでとうまは行っちゃうし、私自身とうまに助けられた一人だから何も言えないんだよ。それに何より、私の言葉で行くことをやめちゃうような人なら私はとうまを好きにはならない。とうまには助けたい人がいて、その人を助けたらちゃんと戻ってきてくれる。いつだってそうだったんだよ。それが私達だと思うし、私はとうまを信じてる」
「……、羨ましいものだな」
177: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:44:41.36 ID:NAgQdONgo
「何だ? 種明かしをされた以上もう時間稼ぎをされるとまずいと分かってしまった、早速始めたいのだが」
「……もしかして、あなたも誰かを守りたいの?」
178: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:45:42.01 ID:NAgQdONgo
「……」
「あんな女、どうだっていい。あんなつまらない女のために何でも出来る魔術師という夢を壊されてたまるものか」
179: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:46:54.28 ID:NAgQdONgo
「……」
「私はもう戻れないんだよ! でもあなたは違うでしょう? まだ自分もその人も失わずに済むところにあなたはいるの」
180: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:47:22.05 ID:NAgQdONgo
「……、それは悪いことなのか」
「……」
181: ◆index//3x.[ saga]
2013/09/03(火) 23:48:15.58 ID:NAgQdONgo
「……ついでに聞かせて欲しいんだけど、その女の人を助けるのにどうして魔道書がいるの? ここのお医者さんは死ななければ治してもらえるってとうまが言ってたよ?」
「だったら私が生きていたら、私をそこへ運んでくれると有難い。残念ながら彼女は病やケガの類いではないのでね」
182: ◆index//3x.[sage]
2013/09/03(火) 23:48:44.38 ID:NAgQdONgo
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