過去ログ - エレン「進撃の巨人オルタネイティヴ?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/06/18(火) 19:19:43.58 ID:Z7qGHHqXo
彼女が近づいてきた。
同僚との雑談をする距離、と言うにはやや近い距離に。
ユミル「私が、嫁になるってのもいいな。それも、あんたの」
それこそ冗談だろう。
そう言おうとしたが、……彼女の顔はふざけていなかった。
何も言えず数秒は黙っていただろうか。
彼女がくすりと笑って背を向ける。
ユミル「まあ、それは置いといて……そうだな、私の一番の願いは――」
ユミル「クリスタがあんたの嫁に行くことかな。そして、幸せに過ごしてくれること」
ユミル「そっちはまだ、可能性がありそうだ」
振り返ってそう言った彼女は笑っていた。
それはいつもの皮肉げなものではなく、微笑みとでも形容すべきものだった。
ユミル「クリスタには他人に言いづらい秘密がある」
ユミル「それを受け止める度量のある男に愛されれば幸せだろうさ」
ユミル「あんたはそういう男になれるんじゃないかなと、私は思うんだけどね? エレン」
そう言って、彼女は再び背を向け、去ろうとする。
その背中に声をかけた。
エレン「……愛するだの嫁にするだのは保証しないが」
エレン「彼女が秘密を隠したいなら協力するし、話したくなったら黙って聞くさ」
ユミルは返事をせず、手をひらひらと振って歩いて行った。
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