6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:17:29.18 ID:epGhJc5fo
夕焼けで赤く染まる公園に、人影は見られなかった。プロデューサーは自販機で缶コーヒーとアイスココアを買い、ココアをまゆに渡す。
銀色の缶を丁寧に受け取ると、満面の笑みで嬉しそうに返事をする。変装用の伊達メガネは、むしろ妖艶さを際だたせているようだと、プロデューサーは思った。
「嬉しいですよ、プロデューサーさん」
「別に大したことじゃない」
缶コーヒーを開けて、いつの間にか乾ききっていた口を潤す。
「誰にだってやることだよ」
「でも、今日はまゆにしてくれましたよねぇ?」
ココアをくいと飲みながら、彼女は目を細める。
「今こうしてくれることが、とても幸せなんです」
「……そうか」
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