1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/19(水) 01:27:28.64 ID:gu+QoQ2No
窓の外を見ると、空には抜けるような青空が広がっている。
遠くに見える深緑の山々の稜線は空の青に浮かび上がり、やけに立体的に見える。
時折強く吹く風がカーテンをなびかせ、差し込む陽射しを揺らめかせた。
先ほどまで教官の点呼を取る声が聞こえていたが、今では夏虫の声だけが響くにぎやかな静寂が部屋の中に満ちていた。
目を閉じてじっとしていると、森の木立の中に佇んでいるような錯覚を覚える。
これほどに気持ちが落ち着いているのはいつ以来だろうか。
もっとも――。
目を開けてベッドに横たわるエレンを見つめる。
――状況としては落ち着いていられるものではないのだが。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:27:57.40 ID:gu+QoQ2No
小さく嘆息していると、目を覚ましていたエレンが私を見ていた。
「ミカ……サ?」
「おはよう、エレン。気分はどう?」
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