過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
↓ 1- 覧 板 20
278: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/07/16(火) 17:42:07.41 ID:lIPd8jDo0
ライブが成功してすぐ。あの人が言う。
P「フルアルバムの制作に入ります」
早い。まだセカンドが出たばかりだというのに。
楓「だいぶ早いんじゃないですか?」
P「いや、時期的にギリギリですね」
12月にサードシングルを発売し、そのすぐあとにフルアルバムを出す、というスケジュールらしい。
逆算すると、今からレッスンとレコーディングを行わないとまずいそうだ。
楓「Pさんにしては、だいぶ荒っぽいような気がするんですが」
P「いや、そういうわけでもないんですよ」
企画としては、すでに動いていた途中だった。
ライブの反響で、制作会社が前倒しを希望した、と。
楓「うーん……」
あの人がゴーサインを出したのなら、できるのだろうけど。
シングルではなく、フルアルバムかあ。
P「楓さんが心配になる気持ちはわかります」
P「ただ制作会社が前倒しを希望するなんて、普通はありません。スタジオを押さえる関係もありますし」
P「関係者のスケジュール調整もありますからね」
楓「なら」
P「それだけ、楓さんが売れる、と見込んでのことです」
P「大丈夫。僕がなんとかします」
あ。
そうじゃないのに。
楓「Pさん?」
P「はい?」
楓「だから、なんでひとりで抱えるんですか?」
P「あ」
楓「私とPさんの、ふたりの作業ですよ?」
あの人は頭をかいている。
P「そうでした、はい。ふたりの作業ですね」
楓「ええ。一心同体でしょう?」
P「あはは。……はい」
P「これはチャンスです」
P・楓「「一緒にモノにしましょう」」
楓「ですよ、ね?」
あの人は一瞬あっけにとられ。
そして笑った。
P「いや、こりゃまいった!」
楓「ふふふっ」
ビッグチャンス。確実にモノにしよう。
大丈夫。あの人がいるから。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
1002Res/629.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。