過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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340: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/07/23(火) 12:13:37.89 ID:dkn07Xpr0
奈緒「年の瀬のお忙しいところ、ありがとうございます!」
奈緒ちゃんがおじぎをする。
楓「奈緒ちゃんだって忙しいでしょ? お互い時間があったんだし、いいでしょう?」
奈緒「そう言ってもらえると助かります」
奈緒ちゃんはしっかりしてるなあ。
トライアドで一番上だから、どうしてもまとめ役にならざるを得ないだろうし。
奈緒「ほんとはもっとゆっくりしたときにお話できればって、思ったんですけど」
奈緒「昨日から、凛の様子が……ちょっと……」
楓「……どうしたの?」
喫茶店のボックス席。
ファンの人に見られることも考えて、個室ボックスのあるお店にいる。
楓「私は、今日は暇だし」
楓「ゆっくりお話しましょうか」
奈緒ちゃんが切り出しやすいよう、話を振る。
奈緒「……昨日は、凛が失礼なことを言ったみたいで」
奈緒「ほんとに! ごめんなさい!」
いきなり奈緒ちゃんが謝りだした。
楓「どうしたの?」
楓「別になにも言われてないし。気にしないで」
私はなだめることしかできない。
奈緒「凛が、ずっと言ってるんです」
奈緒「『あんなことを言うつもりなかったのに』って」
奈緒「なんか、すごく後悔してるみたいだったし……」
ああ。
凛ちゃんは不器用なんだ。
感情のままに言葉を吐いて、そんな自分を嫌悪してるんだ。
楓「奈緒ちゃん?」
奈緒「はい」
楓「凛ちゃんはPさんのことが、好きなのかしら?」
奈緒ちゃんは、こくり、と。うなずいた。
優しさは罪深い。
なにもはっきりしないまま離されてしまったのでは、気持ちのやり場がなくなってしまうだろう。
決着させないとならない。たとえ時間がかかろうと。
楓「凛ちゃんとPさんとのこと、聞かせてもらえます?」
私はとても重苦しいものを抱えたまま、奈緒ちゃんの話を聞く。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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