過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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5: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/06/21(金) 12:35:45.09 ID:NydPH/AC0
 はじまりの会話は、とてもありきたりだった。

 あの人の話が止まらない。
 大将と同郷だということ。
 一人暮らしだということ。
 つい何度も食事に来てること。
 裏メニューがあること。

 ……裏メニュー?

楓「よくある、まかない飯、みたいな?」

P「いえいえ、そうじゃなくて」

 どうやら大将と同郷なのをいいことに、だいぶわがままを言っているみたいだ。

P「大将がね? 今度なに食べたいよ? って。そう言ってくれるんで」

大将「いやー、やっぱ後輩は大事にしないとさ」

P「そんな訳で、好意に甘えてるんですよ」

大将「いや、俺も自分の食いたいやつ仕入れてるし。お互い様だ」

P「ありがとうございます、大将」

 ああ、なんかうらやましいな。
 そんなことを思った。

 私もこっちに出てきて、だいぶ経った。一人暮らしも慣れた。
 同郷の友達とは疎遠になってるし、モデル仲間とはつかず離れずの関係。
 仕事にやりがいがあるから続けてるけど、ちょっとさびしいと思うこともある。
 だから、時々こうして飲んでいる。
 なんとなく賑やかな居酒屋にいると、ぼっちじゃないって、思う。
 我ながらさびしんぼぶりを発揮しているな。


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