過去ログ - ユミル「実はベルトルトなんだ」
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176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:34:43.05 ID:5tVhYlnK0
落下するエネルギーを消失させるために私の身体にはかなりの負荷がかかるだろう。
まず彼に背を向け、右のアンカーを壁面に打ち直す。

「うらああああああ」

以下略



177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:36:38.07 ID:5tVhYlnK0
金属が裂けた音の後に体は宙を舞った。
どうやら留め具の部分が過負荷でバラバラになってしまったらしい。
どう見ても高さは百メートル以上残っている。

死ぬのはそれほど怖くなかった。彼を助けられない事の方が悔しかった。
以下略



178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:38:31.68 ID:5tVhYlnK0

破裂音。
大砲を撃った時のような大きな音が下で起こった。

その直後、背中に温かな手が添えられたような気がした。
以下略



179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:40:07.25 ID:5tVhYlnK0
ユミル「……あれ? 生きてる」

我ながら間抜けな言葉が出たものだ。

ベルトルト「おはよう。と言っても夜なんだけどね」
以下略



180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:40:54.39 ID:5tVhYlnK0
ユミル「……お前何で自殺しようとしたんだ」

ベルトルト「ユミルには譲れないものってあるかい?」

ユミル「……自分の意思かな」
以下略



181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:42:17.97 ID:5tVhYlnK0
ベルトルト「結論だけ言うと俺はある時期から記憶がおかしくなっている」

ベルトルト「今まで僕に教育を施してくれた女性、俺は『母さん』と呼んでいた人なんだけど、彼女は俺の母親じゃなかった

ベルトルト「思い出したんだ。この記憶は間違いだと」
以下略



182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:46:11.40 ID:5tVhYlnK0
ベルトルト「昔の自分に戻って本当の人生をやり直す事と、村の戦士として僕が仕事を果たす事は両方俺にとって重要な意味を持ってるんだ」

ベルトルト「例えそれが矛盾し合うとしても、だ」

ベルトルト「僕が戦士としての役割を果たせば人類は死滅する」
以下略



183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:46:45.18 ID:5tVhYlnK0
ユミル「私にも昔話させろよ」

ベルトルト「……」

ユミル「ある村に一人の女の子が居ました」
以下略



184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:47:34.29 ID:5tVhYlnK0
ユミル「女の子は殺されました」

ユミル「その後で天国から自分の村を見ました」

ユミル「村は隣村の悪い村長の思惑通り隣人同士が対立し合う険悪な村になっていました」
以下略



185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:48:22.94 ID:5tVhYlnK0
ユミル「私がこの寓話から学んだことは、まず逃げた先には何も無いって事だ」

ユミル「女の子は武器を手に取って立ち向かうべきだったんだ」

ユミル「それが大好きな村を守れる最善の方法だったんだ」
以下略



186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 15:48:54.43 ID:5tVhYlnK0
ユミル「はっ、確かにな」

ユミル「お前あの手先が器用な鍛冶屋のおっさん覚えてるか?」

ベルトルト「ああ」
以下略



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