過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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◆MBDL96yQmCZm
[saga]
2013/12/15(日) 23:50:00.28 ID:o/oh5yzH0
その日、みほの朝は非常に慌ただしく始まったのであった。
「もうこんな時間! 急がないと!」
みほは手早く更衣を済ませると、慌てて家から飛び出して行った。
勿論、慌てていても戸締りは忘れない。
何故、このように慌てているかというと、それは寝坊してしまったからである。
昨日、夜遅くまで学校に残って仕事をしていたため、家に帰った時には、もうすでに真夜中であった。
普段の就寝時刻から大幅に遅れて寝たため、朝にすぐ起きられず、その結果寝過ごしてしまったのである。
「このままじゃ遅刻しちゃう!」
慌てて家を出てきたみほは、学校に向かって全力で走っていった。
「ん?」
その時、前方に人影を発見する。
大洗学園の制服を着ているから、学校の生徒だろう。
しかし、何やら様子がおかしい。
非常の覚束ない足取りをしている。
右へ左へとフラフラして、まるで酔っぱらいの千鳥足だ。
今にも倒れてしまいそうな、危なっかしい歩き方であった。
「あ、あの・・・大丈夫ですか?」
みほはその人物に駆け寄り、言った。
すると返ってきたのは、辛そうな声。
「うぅ・・・・辛い。」
「どうかしましたか!?」
「朝が辛い。」
「えっ??」
というか、辛そうというより、どちらかというと眠そうである。
すると、彼女はその場にへたり込んでしまった。
「辛い・・・いっそ、このまま全てを投げ捨ててしまいたい。あぁ・・・それが出来たら、どんなにいいか・・。」
「何の話です?」
「だが、行かねば・・・。」
みほが心配そうに様子を窺う中、なんとか立ち上がり、再び歩き出そうとする。
だが、まだフラフラしており、いつ倒れてもおかしくないように見えた。
みほは見るに見かねて、手を差し伸べる事にした。
「あの・・肩を貸しましょうか?」
彼女の傍にそっと寄り添うと、肩を貸して体を支えた。
「すまない。」
そう言うと、彼女はそのままみほの肩にもたれかかった。
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