過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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25: ◆MBDL96yQmCZm[saga]
2013/07/08(月) 23:37:33.66 ID:5TvDCZrU0


「今年度から戦車道が復活するから・・・必修選択科目で戦車道を選択するようにって、生徒会の人達から言われて・・・。」

「戦車道とは、伝統武芸の?」

「でも、それとコウちゃんに何の関係があるの?」

「実は、僕の家は代々戦車乗りの家系で・・・西住流という戦車道の流派の家元なんだ。」

「まぁ・・・。」

「へぇ・・・。 コウちゃんの家って凄い名家だったんだね。」

華と沙織が感心したように言う。
しかし、みほの表情は曇ったままだった。


「正直、戦車道には決して良い思い出が無くて・・・・・・僕がこの学校に転校して来たのも、戦車を避けるためなんだ。」

その時、彼女の脳裏に思い浮かんだのは、自分が黒森峰にいた頃・・・・・彼女がまだ " 西住みほ " として生きていた頃のことだった。

彼女が戦車道をやめるきっかけになった "あの出来事 " が鮮明に思い出される。
俯いたみほの表情が更に曇っていった。

「そっか。・・・・そんなに嫌だったら、無理にやることはないよ。キッパリ断っちゃえば?」

「え・・・!?」

沙織の言葉に、みほは顔を上げた。

「生徒会に、断りになるのだったら、私たちも付き添いますよ。」

華も、そう言って勇気づけてくれた。
心細い心境だったみほにとって、この言葉は何よりもありがたい励ましである。


「・・・・・ありがとう。」

やはり、持つべきものは友達だな・・・と、しみじみとそう思ったみほだった。






 〜〜♪ 〜〜〜♪


その時、突然に保健室のスピーカーから、音が響き渡った。

『全校生徒に告ぐ。全員ただちに体育館に集合せよ。繰り返す。全校生徒はただちに体育館に集合せよ。 以上・・・。』

突如、流された校内放送だった。

「体育館に集合だって。 一体なんだろう?」

沙織が怪訝そうに言った。

「さぁ・・・。とにかく行った方が良さそうですね。 ・・・小次郎さんはどうします? もし、まだ気分が悪いのでしたら、ここにいた方が・・・。」

「いいえ、それなら、もう大丈夫です。僕も行きますよ。」

みほは、そう言いながら立ち上がった。
その時、みほは心のどこかで嫌な予感がしながらも、二人と一緒に体育館へ向かうことにした。







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