過去ログ - 文香「私の世界」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 21:38:30.14 ID:wjKD80Bgo
モバマスの鷺沢文香SSです

前日譚なつもりで書いてみました
よろしくお願いします

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 21:43:40.32 ID:wjKD80Bgo

昔、私は少し人見知りをする程度の女の子だった

周りと違うのはどれと構わずに本を読む事、一日中読むこともあったらしい

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 21:46:18.70 ID:wjKD80Bgo
日が経つにつれ、その小さな悪口が私の心を抉る程の虐めへ変わるのにそう時間はかからなかった

虐められる日々に耐え切れなくなったが出した答えは、居心地の良い書の世界へ身を投じる事

同時に外の世界への関心は消え失せ、答えを出した瞬間に私の時は止まってしまった


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 21:52:58.99 ID:wjKD80Bgo
小学校を卒業と同時に私は長野へ引越した、だけど環境を変えたとしても生き方は変わらない

中学でも高校でも友達一つ作らずに本と共に生き、本の世界で時を過ごす

高校を卒業した私は大学へ入学、それでも相変わらず私は小学生の頃と同じに書の世界で時を過ごしていた
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 21:55:55.65 ID:wjKD80Bgo
最初はただのお客さんだった、週に数回来る程度

毎回本は買わずに眺めるばかり、子どもが好む絵本から大人が読むような難しい本まで

とにかく種類を選ばない見方に少し興味を引かれた
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 21:57:22.71 ID:6rsfbqExo
i.imgur.com
i.imgur.com
鷺沢文香(19)


7:>>6 画像ありがとうございます!
2013/06/22(土) 22:03:34.22 ID:wjKD80Bgo

「・・・・・・え?」



以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:04:40.48 ID:wjKD80Bgo
あの人が初めて来店した時、ドキュメンタリー小説をよく読むと私は予想した

だけど、あの人から出て来たのは『妖怪大百科』と『植物大辞典』

あまりの違いに驚き思わず声が出てしまい、頬が熱くなる
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 22:04:47.08 ID:l9LXrDxNo
スレタイは、鷺澤文香にした方が良かったと思うよ。
内容には期待。
ソフィーの世界的なのだったら、俺歓喜!


10:>>9 鷺澤でしたか、すみません;
2013/06/22(土) 22:10:24.53 ID:wjKD80Bgo

「どうかしましたか?」



以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:13:23.07 ID:wjKD80Bgo
戸惑う気配がした後、少し声をかけてきた気がしたけれど、私はそれを無視し続ける

その甲斐あってあの人は帰って行った。立ち去ったのを確認した私は店を閉め、店の隅で膝を抱えてうずくまる

本に囲まれるこの空間は昔から変わらない、一番心を安らげられる場所
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 22:14:34.53 ID:wjKD80Bgo
「えっと、お邪魔します」




以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:16:37.14 ID:wjKD80Bgo
「あの、これ」




以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 22:18:53.66 ID:wjKD80Bgo
人に助けてもらったら、ちゃんと目を見て「ありがとう」と言いなさい

昔祖母にそう教わった、どんなに人見知りが激しくても、私にとって唯一繋がりを持つ家族の教えは私の中で絶対だから

私は力を振り絞って顔を上げあの人の顔を、前髪越しにあの人の目を見て言葉を紡ぐ
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:20:02.73 ID:wjKD80Bgo
他人と言葉を発した事が記憶にない程の昔なら、最後に他人の目を見たのは一体いつだろう

直後、あの人の瞳は私を射抜き全身に金縛りがかかったかのような錯覚を私は覚えた

嘲笑や悪意、そういう類の感情がない強い意志を持った真っ直ぐな瞳
以下略



16:9[sage]
2013/06/22(土) 22:20:37.58 ID:l9LXrDxNo
あ、変換間違い。
鷺沢であってるけど、スレタイは鷺沢文香「〜」が良かったんじゃない? ってこと。


17:>>16 なるです、自分もそっちにしようか迷ってました。次からそうしてみます
2013/06/22(土) 22:25:08.75 ID:wjKD80Bgo

「えっと、その、どういたしまして」



以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:26:45.26 ID:wjKD80Bgo
「だ、大丈夫ですか?」


「・・・・・・・お引き取り・・・ください」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:29:51.64 ID:wjKD80Bgo
いつも心を落ち着けるこの空間が、今日は役に立たない。きっとあの人の瞳が忘れられないから

落ち着いたのは、空に月が上り辺りが静まり返った頃

お店の外へ出ると、冷たい風が顔の熱を奪い心地良かった
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:31:32.04 ID:wjKD80Bgo
それから三日間、私は叔父に任されたお店を休みにして外の世界を見て回った

外の世界と言っても、町内で人通りを避けて歩き回っただけだけ

それでも、今まで引き篭っていた私にとっては未知の世界だった


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 22:32:19.89 ID:wjKD80Bgo
そして四日目の今日、私はお店へ戻り店番をしている

本を流し読みしながら、あの綺麗な星空は幻想だったのではないかと私は思っていた

町内を歩く人達、夕焼けに染まった綺麗な町並み、空に映る満天の星空
以下略



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