過去ログ - 律子「煙草は人を変えてしまいます。」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:21:36.02 ID:R4yff/rr0
「よかった。一緒に食事でもどうかと思ってさ。」
「いいんですか……?ありがとうございます、お受けしますよ。」
じわじわと広がる喜びを、わざと丁寧な言葉で押さえつけている。
「楽しみだな。仕事を頑張る甲斐が、更に出来た。」
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:22:48.21 ID:R4yff/rr0
6月23日、20時。俺はしっかりとキメて、待ち合わせしておいたレストランの前で立っている。
「プロデューサー」
後ろから聞こえた律子の声に振り返ると、アイドルの衣装でもなく、いつものスーツでもなく、緑色の美しいドレスに身を包んだ律子がそこに立っていた。
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>>19 ありがとうございます、早速そうしてみます。
2013/06/22(土) 23:23:48.23 ID:R4yff/rr0
「綺麗だよ、律子。」
どうやら俺は、真に美しいものを目の当たりにすると語彙力が衰えるタイプらしい。
「そんな、照れますよ。」
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:24:38.31 ID:R4yff/rr0
「誕生日、おめでとう。」
「ありがとうございます。ようやく二十歳です。」
「今まででも、大人顔負けの仕事ぶりだったけどな。」
「よしてください、あなたに比べたらまだまだです。」
「お世辞のつもりは無いさ。」
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:26:12.19 ID:R4yff/rr0
律子がグラスを手に取る。合わせて俺も、グラスを手に取り前に突き出す。
どちらからともなく、「乾杯」。そして一口。
「うん、わりとイケますね。」
「意外だな。」
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:26:46.74 ID:R4yff/rr0
「これ、ちょっと苦いな。」
「本ものは少し苦いって、相場は決まってるんです。」
「分かる気がするな。」
「残すはデザートですね。」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:29:28.18 ID:R4yff/rr0
「飲み過ぎだよ、馬鹿野郎。」
「あなたに言われたく、ないですよ……。」
「全く、締まらないなあ。」
「すいません……。」
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:30:16.01 ID:R4yff/rr0
「……それなら、あなたも吸えばいいじゃないですか。」
「何をだ?」
「煙草じゃなくて、外の空気を、ですよ。」
「あぁ、そういう事か。どうしてだろう、やめれないんだよなあ。」
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:30:56.33 ID:R4yff/rr0
「あっ、ちょっと止まって欲しいです……。」
「どうした?吐きそうなのか?」
「デリカシー無いって、よく言われません……?」
「言ってる場合か。ほら、そこの公園まで我慢してくれ。」
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:31:49.13 ID:R4yff/rr0
「お見苦しい所を、お見せしました……。」
「気にしてないよ。それより、大丈夫?」
「さっきよりは、だいぶマシになりました。」
顔色は確かに良くなってはいるが、まだ青い。
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:32:33.72 ID:R4yff/rr0
「家が近くて、よかったです。歩きで帰れる範囲でしたから……。」
「この辺、近いの?」
「えぇ。結構近いんですよ。」
「……せっかくの誕生日なのに、こんな事になって、ごめんな。」
「いえ、謝る事では。むしろこっちが謝りたいくらいですから……。」
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