過去ログ - 律子「煙草は人を変えてしまいます。」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:42:05.98 ID:R4yff/rr0
遠くへ消えるタクシー。追いかける気力も無かった。
本当に俺は、この選択で正しかったのだろうか。
しかし俺は、恐らく初めて、本ものの恋を味わった。
どんなものでも、本ものは少し苦いって、律子が話していたっけ。


39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:43:02.20 ID:R4yff/rr0
家に帰ったが、煙草は吸わない。
新しい習慣が、邪魔でしかない。

何故断ったんだ、何故律子を悲しませたんだ、自らに問うても、答えなんか出る訳がない。
矛盾してる事に気付いてるから。
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:43:49.12 ID:R4yff/rr0
そうだ、最初から分かっていたことだ。お互い理屈で語るのが癖だけど、理屈や損得勘定を抜いた時の言葉の方が、自分の気持ちに正直だった。
あの時、律子は正直だった。自分に正直で、俺に正直だった。
だけど俺は、律子の言葉に建前で壁を張り、律子に不誠実で俺自身に嘘をついた。
これではプロデューサー失格どころではない、人間失格だ。

以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:45:13.15 ID:R4yff/rr0
律子に煙草を吸っている所を見つかった、いつもの屋上。
そこには、いつもの表情をした律子が立っていた。

「話って、なんですか?ゆうべの事だったら、もう……。」

以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:47:30.52 ID:R4yff/rr0
「あの子達の為に断ったって事くらい、分かりますよ。本当に、あなたは優しいんですから。」
「律子……。」
「世話の焼ける人です。でも、そんな人を、好きになっちゃったんです……。」


43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:48:38.47 ID:R4yff/rr0
「……律子、もう一つだけ。」
「なんですか?」

深呼吸。
そして、
以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:50:13.80 ID:R4yff/rr0
子供みたいにはしゃぎながら、零れ出した大粒の涙。涙でぐしゃぐしゃになった笑顔だったが、今までのどんな時より、好きだと思った。

「また、泣かせちゃったな。」
「違いますっ、これは、違うんですっ!」
「そっか。それなら、よかった。本当によかった。」
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:50:50.36 ID:R4yff/rr0
おわり。


46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/22(土) 23:53:01.10 ID:R4yff/rr0
くぅ疲。

見苦しい点も多々ありましたが、終わらせる事が出来て良かったです。ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。


47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 23:55:23.96 ID:jPnkiLCWo



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/23(日) 13:55:31.85 ID:kXfMOqBLo
おつ
誕生日か


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