過去ログ - 高坂京介「俺のバッドエンドに救いがあるとは思えない」
1- 20
18: ◆EqtePewCZE
2013/06/23(日) 20:31:09.21 ID:jTrJ+0/9o


お袋は俺の異変に気がついていたのかもしれない。すんなりと了承してくれた。

以前受験勉強のために1ヶ月ほど独り暮らしした部屋ではなく、家から2時間かかる大学のそばの学生用の安アパートをさっと決めて、1週間もしないうちに引っ越してしまった。

狭い部屋だったので、布団と衣類といくつかの電化製品だけ。ベッドもデスクも持っていかないお手軽引越し。
親父はちゃんと勉強するんだぞ、なんて言っていたが、まぁ大学生の勉強は自宅に持って帰るようなものでもない。図書館やファミレスで友達とやるもんだ。1年前期で唯一学んだことだった。

桐乃にはほとんど何も伝えなかった。親父とお袋も、桐乃には伝えないと思う。
なんだかんだで両親は相変わらず俺らの仲を疑っていたようだったしな。
……ったく、勘がいいんだか悪いんだか。

もちろん桐乃の友人達には伝えなかった。あいつらにも新生活はあるし、なんて言い訳もあるけど、そもそもどの面下げてって感じだしな。伝えたら「遊びに来てくれ」って暗にお願いしてることになりそうで嫌だった。
そんなこんなで俺の部屋がエロゲーや萌えフィギュアで溢れることは無く、代わりに空っぽな部屋はタバコの煙で満たされた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
289Res/153.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice