過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」4<br>
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6: ◆v2TDmACLlM[saga]
2013/06/23(日) 21:29:00.92 ID:X2cPCFyW0
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浜面「……無理だな」

浜面がそう呟いたのはスフィンクスと共に寮を出ておよそ五分後。
路上に放置してあった車を盗み広大な学園都市を駆けている最中だった。

限界まで踏み込んでいたアクセルを緩め、規定速度を少しばかり超えて走りつつ浜面は思案する。

無理と言った諦めとも取れるその真意は酷く単純なものだ。

浜面「俺一人じゃ、間に合わねえ」

個人で戦う事の放棄。

今現在の浜面の目的はたった一つ、インデックスの救済だ。
しかし、そこに至るにはいくつかの絶対条件がある。超えられない壁に手を届かせる為の必勝法。

その一つが幻想御手のワクチンプログラム、そして滝壺理后の存在。
しかし、滝壺は今や敵の手に落ちた。
木山春生でさえ翻弄したあの顔面刺繍の研究者の手に。

浜面「木原、数多……」

先ほど邂逅したばかりだというのに、不愉快な高笑いが未だに耳について離れない。
生理的な嫌悪感を抱かせる人間とはあの様な事を言うのだろう。

そいつが今現在の最優先目標。浜面が倒すべき敵。なのだが……

浜面「クソ……」






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