12: ◆.g97gKoujg[saga]
2013/06/24(月) 23:17:59.43 ID:uoHUaPoK0
「無粋な輩だ」
ーー声が聞こえた。
ハッとしてキリコと恭兵は少女の倒れた方を見た。
少女には頭部を覆う様な赤い霧。その奥から失ったはずの瞳が更に紅い光を伴ってキリコを見つめている。
「貴様らのせいで月夜の散策が台無しだよ」
少女特有のソプラノボイス。いつの間にか立ち上がっていた少女にキリコはショットガンの引き金を絞る。
轟音を響かせて無数の散弾を少女に浴びせる。着弾の衝撃で少しよろめくが、赤い霧と共に傷口はみるみるうちに塞がってゆく。身体に食い込んだはずの鉛玉がパラパラと少女の足元に落ちた。
「その回復力……貴族種だな?」
「その呼び方は好まぬが肯定しよう。狩人よ」
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