47: ◆.g97gKoujg[ssga]
2013/07/05(金) 23:53:09.14 ID:vNfql/m10
マリアヴェルが思考の海から帰って来ると、心配そうな表情の少年がいた。
少年は物思いに耽っているマリアヴェルの様子を伺っていたらしい。
「なんだ小僧、まだいたのか?頂上はもう少し先だぞ」
少年の噂話のお陰で当の少年への興味を失ったマリアヴェルは追い払わんばかりに少年に登山の続きを促したが、
「ううん、頂上にはいかないよ」
と、少年は首を横に振る。
「もしかして、私に会いに来たのか?」
ちょっと期待してマリアヴェルは少年に聞くが、少年は再び首を横に振った。
「じゃあ、どこに行くつもりだったんだ?」
ちょっぴり……ほんのちょぴりだけ残念な気分になったマリアヴェルだったが、再び少年への興味がむくむくと沸き上がってきた。少年は彼女のいる岩場を指差しながら答えた。
「てんぐいわ」
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