39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 05:42:03.87 ID:g8MuqHFj0
ご近所で何があった、スーパーでファンの人に声を掛けられた、ウサミン星の習わしでは、他にもいろいろ。
他愛の無い話を終始笑みで語り、菜々はふと静かになった。
こちらの目を見詰めながら、こちらの手の上に小さな手を重ねてくる。
多少の気恥ずかしさを感じ、顔ごと逸らして視線を回避。
菜々「Pさんは、何か悩みとかないんですか?菜々、何でも聞いちゃいますよ」
P「悩み?いや、特には」
強いて言うなら、あと一回くらい発狂しておこうと思うのだが、どのタイミングにしようということくらいか。
菜々「ホントに、何も無いですか?」
P「うん」
菜々「お仕事、辛かったりとか、そういうのも?」
P「仕事は、んー、大変だけど、やりがいのある楽しい仕事だよ。女の子に囲まれてるしな!」
茶化してみるが、菜々は目と目を合わせようとしてくるばかりで、真面目な顔を崩そうともしない。
菜々、こんな顔も出来るんだな。
17歳とは思えない大人っぽさだ。
菜々「Pさん、菜々の目、見て下さい」
こんな真剣にそんなことを言われては、従うより他にない。
仕方なしと目を見据えると、菜々は身を乗り出すようにして顔を近づけてきた。
吐息を感じられるレベルの距離。
人に見られたら、まあ、まずい。
見詰め合うこと何秒か、菜々はふっと息をつき、重ねていた手で俺の手を柔らかく包むと、えへへ、と言って相好を崩した。
菜々「信じてますよ、Pさん♪」
P「ん、なんか、気を遣わせたみたいだな。ありがとう菜々」
菜々「はいっ!」
と、そこで。
黒い影が視界の端、床の辺りを横切った。
菜々「わっ、きゃっ、虫がいますよ!」
P「虫だぁああああああああうひゃああああああ!!!!!」
菜々「!!」
P「ひいいいいいいいいいい虫だよぉおおおおおおおお!!!!!」
勢いよく立ち上がり、不要な広告の束を丸めて虫を追いかける。
部屋の角へと追い詰め、思うさま叩く、叩く叩くまた叩く。
P「虫!虫大好き!ああああああああん好きだよおおおおおお!!!!!」
バスバスバスッ
菜々「」
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