過去ログ - 愛「ママなんて、だいっきらい!!」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 18:50:19.07 ID:tRJph1vFo
愛「あのっ!」

羞恥心を吹き飛ばすような大声にプロデューサーの鼓膜が震える。

愛「あの、はい、あたしはだいじょぶです」
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 18:56:53.02 ID:tRJph1vFo
次の日の夕方。
プロデューサーは高木社長に声をかけた。

社長「おお君。すまないね、話そうと思っていたのだが、なかなか時間が取れなくて」

以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:00:33.06 ID:tRJph1vFo
社長「苦労をかけるね」

P「辛苦を以って修学となす、ですから」

社長の哲学のひとつを彼がにやりと笑って口にすると、社長もさすがに頬をゆるめた。
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:04:17.70 ID:tRJph1vFo
そして、その彼女が家出をしたというならば、原因は十中八九そのコンプレックスにある。

だから彼は、知ってはいても日高舞のことを愛との話題にはしなかった。
きっと彼女はそれをいやがるだろうからだ。
そして一度心を閉ざされてしまうと、再び開くのは容易ではない。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:12:13.29 ID:tRJph1vFo
ここまでが正しいということは、石川社長から高木社長へと依頼があり、その結果プロデューサーに指示が回ってきたというのは簡単に推測できる。

部外者の彼にアイドルを任せるという判断は、石川社長がいかに高木社長を信頼しているかということであり、
またいかに偶然から生まれた機会を最大限に活かそうとするかということでもある。

以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:18:26.18 ID:tRJph1vFo
社長「私の考えも君と同じものだよ。それでは、問題となるのはなにかというと、」

P「プロデュース業との優先順位の兼ね合い」

打てば響くようなやりとりに社長も笑いを漏らした。
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:22:43.78 ID:tRJph1vFo
これからしばらくの間のことについて、律子と会議してから、プロデューサーは876プロに向かった。

石川「あら。どちら様? 今日はもう閉店よ」

髪の長い美人がおどけたように迎えた。
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:26:36.38 ID:tRJph1vFo
石川「緊張した演技が得意なのね。そんなことしなくても、私は警戒したりしないわ」

P「いえ……。あの、日高さんを、」

石川「どうするつもり、なんてつまらないことは聞かないわよね? あの子にはトップアイドルになってもらう。あなたにも、」
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:29:17.30 ID:tRJph1vFo
社長がすっくと立ち上がるのと、愛が部屋に戻ってくるのが同時だった。

愛「あ! プロデューサーさん、お疲れ様です!」

P「あぁ、お疲れ……」
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:32:24.30 ID:tRJph1vFo
愛はなんだかどきどきしていた。
自分はプロデューサーのことを好きなのだと思っているから、仕事の合間にも彼のことを考えていたのだ。
そして、その彼とふたりで暮らしているのだということに、どうしても心臓がうるさくなってしまうのだった。

P「――愛。愛?」
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 19:36:45.63 ID:tRJph1vFo
ふたりは晩御飯を済ませた。

P「オーディションへの準備は順調?」

愛「そですねー、トレーナーさんには、悪くないけどもう一歩欲しい、みたいなことを言われました」
以下略



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