過去ログ - 絹旗「私が探し続けたものは――」
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24: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/07/12(金) 00:55:17.34 ID:/v0IwgxGo
〜〜〜
「私を置いてどこにもいかないでください」
泣き止んだ絹旗は垣根の服を掴んだまま離さない。
――完全に退行してるな……。
そんな事を考える余裕が垣根には出来ていた。
「どこにもいかない。もう一秒だってお前の側を離れないよ」
優しく髪を撫でると、絹旗は無邪気に笑った。
――そうだ。本来ならばこいつは両親のところでこうやって笑うはずだったんだ。
「ねぇ、帝督……心から私を超愛してくれますか?」
「当たり前だ」
「じゃあ……これからずっと一緒に、探しましょうね?」
「それも当たり前だ」
「私がもし先に死んでも、私の事を忘れないでいてくれますか?」
「そうだな、最愛が名前を教えてくれた花をたくさん咲かせてやるよ」
二人はもう何時間も同じような会話を続けていた。
絹旗が何かを尋ね、垣根がそれに答える。
垣根が答えると絹旗は子供のように純粋な笑顔を浮かべた。
――この街を壊す、か。
例えば、経歴も真っ白で暗部組織への加入を蹴り続けた一方通行が理事会に入れば何か変わるだろうか?
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