過去ログ - 絹旗「私が探し続けたものは――」
1- 20
53: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/08/28(水) 13:32:35.16 ID:tSHDNvvto

〜〜〜

「あんたを……」

「殺す?」

御坂の言葉を芳川が奪う。

そして、

「別にいいけどあなたに出来るかしらね?
私を殺したら、妹達は半年以内に全員死ぬわよ?」

ひどく意地悪く笑った。

「……」

御坂は動く事ができない。
喋ることも、考えることすらできなくなっていた。

今御坂の頭にあるのは、芳川を殺すと守りたいものが消える、という事だけである。

「嘘だと思う?なら、殺してみたらいいわ。
でもね、御坂さん?自分を必ず殺せる人間の前で、こんな嘘をいうメリットあるかしら?」

御坂の中に思考するという回路が蘇る。

――確かに、そうだ。この人は初めから余裕だった。

もしも嘘ならば、それは咄嗟に思いついたものだろう。
だとしたら、芳川はもっと怯えていなければならない。

――でも、こいつがいる限り、実験は終わらない。

クローンの寿命を伸ばす。
それは、学園都市はこの実験をやめる気がないということである。

「まぁまぁ、落ち着いて。
第一位の恥ずかしい話でも聞かせてあげるから!」

芳川はいきなり毒気を取っ払い、ニコニコニコニコと楽しそうに笑いながら、般若のような顔の御坂にそういいはなった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
372Res/285.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice