過去ログ - 上条「俺は、美琴が好きなんだ」フィアンマ「……」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/08/06(火) 21:59:11.10 ID:UA5Wq/2b0
最初の願いは、誰かの一番になること。
次の願いは、上条と再び出会えること。
三つ目の願いは、上条が不幸にならないこと。そのための必要犠牲。
四つ目の願いは、美琴の思う最高の幸福、その手前での死。
覚えていないだけで、もっと祈っていたかもしれない。
願いの取り消しは出来ない。
願いを取り消す為に願えば、何かの犠牲が出る。
自分の祈りの確実性をわかっていながら、願った。
その結果の集大成がこの不幸なら、飲み込むべきなのだ。
どんなに辛くても、痛くても、怖くても、嫌でも。
今まで多くの人に敷いてきたように、我慢して呑み込むしか。
「…ああ、そうか……」
上条と離れることになった原因は、願いにあったのだろう。
確かに、あのまま一緒に仲良く暮らしていれば、いずれにせよこの状況にはなった。
自分のことを想ったままであれば、彼は魔神と戦い、不幸になっただろう。
彼の不幸を嫌悪した結果が、自分に降ってきた。
幸福の本質とは争奪戦なのだから、当然のことだった。
携帯電話が、ふと、震えた。
フィアンマは、のろのろと手を伸ばす。
最後にほんの少しだけ、友人と話すことを許されても良いだろうか。
いずれオッレルスのことしか見えないようにされるのだから、今だけ。
たった一度だけ。
どうか。
多くの人を赦し続けた彼女は、誰よりも神様に許されたかったのかもしれない。
着信履歴は何十件もの夥しい数。
現在かけてきている相手は、その着信履歴を占めている相手。
山田幸之助。
すなわち。
学園都市最強の超能力者――― 一方通行だ。
震える指先で、通話ボタンを押した。
そっと、機械を耳にあてがう。
「もし、もし」
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