過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/01(月) 01:43:18.15 ID:r5hJvj550

どこか面白くなさそうにハンジは言った。

「でもそれじゃ他の皆は納得しないから、私が不満に思うだろう皆の気持ちを代弁したってわけ。理解した?」

「……なるほどな」

手間がかかる催しだ。ヤツは俺にどんな期待を寄せているのだが。

「っていうか、リヴァイも凄いわよねー。普通だったらそんな平常心でいられないわよ?」

「あん?」

「普通の新兵くんは、初陣を聞かされたらビビって腰をガクガクさせちゃうの」

「……お前らの時はどうだったんだ」

「私は腰抜かしたなー。チビっちゃいはしなかったけど。ナナバはどうだったー?」

「私もだよ。怖すぎて立体起動すらままならなかった。……生き残ったのが奇跡的だったね。現に私の班は私しか生き残らなかった」

「俺の班はリーネと俺だけだな」

「俺の班は俺以外が巨人に食われたよ」

「この中に初陣で巨人を討伐したのはミケぐらいじゃない?」

「……それでも俺しか残らなかった」

生存率が5割以下というのは伊達ではないらしい。エルヴィンも言っていたが、そこから生存した兵だけが、一人前の兵士になるのだと言う。
だからこそエルヴィンは、事前にこいつらには説明していたのだろうと推測する。
ここにいる面子は、エルヴィンがもっとも信頼している面子なのだろう。

「……相当な地獄巡りになりそうだな」

「怖じ気ついた?」

「……どうだがな」

死ぬのがイヤなのは本音だ。
ただ巨人を見たこともない俺に、その脅威を想像しろというのが難しい。
なによりも……死んだように生きてきた俺にとって、死を恐れろというのが土台無理なのだ。
ただ。
そう、ただ。
こいつらは今まで出会ったヤツらとは、全然違う人種なんだな、と漠然と考えていた。




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