過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/07/11(木) 20:53:36.79 ID:m/mZVw790

危険だと判断すれば逃げるのも容易い。

自分一人だけの行動は、巨人に食われるリスクも相応に上がるが、その代わりに逃げるのも容易かった。
普段ならば仲間の安否を気にして逃げるよりも真正面から巨人の気を引く行動をしなければだが、己一人だけならば手短な場所に
アンカーを打ち込んで逃げてしまえば、すぐに安全圏へと脱出できる。そこから改めて各個撃破への道筋を辿ればいいのだ。

そしてこの一帯には地下通路もある。
至る所の建物内から、地下へと通じる場所に入り口が設置してあった。元から地下通路はあったが、それを広く深く改良していった。
五年前の惨劇。ウォール・マリアを突破されてから。
ずっとずっと、極秘に改良していったのだ。来るべき時に備えて。

……眼前を見据える。
地上から18メートルも高い場所なのに、視界の中にピタリと嵌りこむ生き物。
急く心を落ち着かせる。

「……待っていたぞ、てめぇを」

来るべき時に備えた場所で、来るべき獲物が視界を埋めていた。

「漸く、てめぇを釣れるんだからな。手間取らせやがって」

獣の巨人。
待ちに待った大物が、姿を現していた。


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