過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/04(木) 23:32:47.56 ID:WAE4H0TD0

「仲間が死んで……君は悲しいんだろう」

「はぁ?」

「違うの?」

身長差もあって、囁くように言われた吐息が耳元にかかる。それに煩わしさと、どこか気まずい感情が膨れ上がる。
事情を知らない者が見れば、この光景は恋人同士の距離ではないのだろうか。
そう気付いて、余計に居た堪れなくなった。

「仲間なんかじゃねぇよ……俺に仲間はいねぇ」

仲間なんかいない。
他人との関係は、奪い裏切りあうがイコールで成立する場で育ってきた。
甘い話を持ちかける相手には、他者を利用しようとする暗い思想が入り混じり。親切心の裏側には、相手を蹴落とす算段がある。
地下街での生活とは、そんな負に彩られた生活だ。
ハンジにそう嘯いてやる。そんな甘ったるいものなど知らないし、味わった事もないと。

「それでも君は悲しいんだよ。潔癖症なんだよね、君。それって物理的なだけじゃなくて……精神的にもなんだと思うな。
 間違っている事が許せない性質なんだ。だから食われちゃった人達を見て、例え仲間じゃなかったとしても心が傷つくんだよ」

「……」

「助けてって言われて、救えなかったんでしょう。それに君は後悔……じゃないな。正確には歯痒さを感じてる」


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