過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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203: ◆EBFgUqOyPQ[sage saga]
2013/07/02(火) 22:45:17.65 ID:WkN5BQNwo
柊志乃『あら、珍しい。あなたの方から連絡してくるなんて。どうしたの?』

電話に出た女性、柊志乃は機嫌のよさそうな声で周子に尋ねた。

周子「ちょっと頼み事したいんだけど、いい?」

志乃『もちろん。かまわないわよ。私と周子さんの仲じゃない。遠慮なんていらないわ』

周子「なら別に『さん』付けしなくていいのに」

志乃『こればっかりはね。あなたのほうが年上なんだから』

周子「それってほんとに?いつ生まれか教えてくれたことないじゃん」

志乃『何?私が老けてるってこと?』

周子「そうはいってないでしょ。つまり秘密が多すぎるの」

志乃『いい女には秘密はつきものって言うでしょ』

ふたりはそんな他愛もない会話を続けながらも周子は港から出る方向に向かうピィたちから目を離さず、一定の距離を保ちながら追っていた。

周子「ともかくある人のことを調べてほしくてね。○○っていうんだけど」

志乃『なるほど、知らないわね』

周子「やっぱり?まぁ結構ありふれた名前だから多分偽名だろうしね」

志乃『でも私ではわからないけど、全く知らないことでも知ることのできる人を私は知っているわよ』

周子「さすが志乃さん。相変わらずいろんな人と友達だ」

志乃『持つべきものは友人ね。わかったら折り返して連絡するから。ちなみにこれは貸しひとつよ』

周子「えっ!?ちょっと待って志乃さん?」

志乃『じゃあ一旦切るわね。どうしても呼び捨てがいいなら周子さんも私を呼び捨てにしてみたらどう?』

スマホのスピーカーからプツリと音が鳴る。
それからはスマホは沈黙した。

周子「まったく志乃さんは……あっ」

そこで周子は二人から目を離していたことに気づく。
周りを見渡したが完全に見失っていた。

周子「やばっ、あの二人どこ行った?」




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