過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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◆kaGYBvZifE
[sage saga]
2013/07/03(水) 00:45:35.26 ID:/q6YABDB0
いみじくもリンが指摘するように、GDF上層部の狙いはまさにそこにあった。
強大な軍事力を誇示することで、異星人、魔界、アンダーワールドへの抑止力とする意図があった。
簡単に言ってしまえば、核抑止論の延長にすぎない理屈だ。
Mutual Assured Destruction――相互確証破壊などは、おそらく最もよく知られた核抑止論であろう。
「やったらやりかえせ」を徹底し、「やったらやられる」という恐怖でもってお互いを束縛し、
戦争の勃発と大量破壊兵器の使用を抑止する。それが抑止論だ。
そして相互確証破壊とは、仮に先制攻撃で相手に打撃を与えることができても、生残戦力による
報復攻撃によって大きな存在を被り、結果として双方が必ず破滅するという状況を作り、開戦を躊躇わせる
ドクトリンである。
核兵器を新型爆弾に入れ替えただけで、思想の根っこの部分は何ら変わるところはない。
それはまるで、ほんの半世紀では人間の心性は変わりようがないのだと語っているようだ。
「地上人がこれだけの兵器を持っているって知ったら、地上を攻めようって気は削がれると思う。
少なくとも、私はそう思うな」
『……それはどうかな』
リンはそう考えたのだが、ウサミン星人の見解は異なっていた。
『地球人が超兵器の存在を誇示したことで、侵略者がより強力な兵器を作って対抗しないという保証はない。
それに君の言う抑止の考え方が妥当性を持つには、ある前提がある』
「前提?」
『当事者双方が理性的判断に基づいて行動するという前提だ。
地上で起こる紛争の原因は領土や資源の獲得だけでなく、民族的宗教的対立に根差すものもある』
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