過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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395: ◆EBFgUqOyPQ[sage saga]
2013/07/05(金) 19:38:29.62 ID:uftpE7LTo
手を合わせた後、まずは前菜から手を伸ばした。

前菜である魚介のサラダに手を付ける。
みずみずしい触感が口の中で音を立てソースドレッシングが野菜の味を殺さず、引き立てている。
魚介である海老とカツオはソースに加えて、食材そのままの塩味が胃を満足させるどころかさらなる食欲を湧かせる。

唯「じゃあ本題に入るけどね。今回呼んだのは実はおいしいご飯をご馳走してあげるためじゃないんだ☆」

ベル『私が一番楽しみにしてたのはここのお料理なんですけどね〜』

会話中も手は止まらない。
スープはやはり少し冷めてはいたが、それでもなお口に運べばぬくもりを伝播していく。
よくあるブイヤベースだが、複数の魚介と香味野菜から出たうまみは混ざり合いながらも互いに引き立てあっていた。
それは口内を満たすことによって、舌からだけではなく口全体でそれの味を貪欲に吸収しているように錯覚するほどであった。

唯「たしか今の怠惰と傲慢が魔界に連れ戻されたんだよねー」

ベル『ええ、ちょっとやりたい放題し過ぎたようですね〜』

唯「キャハハハハ!ダッサ〜い。もっとうまくやれなかったのかな?」

ベル『私みたいに正規の手順を踏めばよかったんですけどね〜。それにあまり悪さもしなければ連れ戻されることもなかったのに』

唯「悪魔に『正規』とか『悪さをしない』とかを求める方が酷ってもんでしょー。逆にベルちゃんがいい子すぎるんだって」

そういって唯は目の前にあったオレンジジュースの入ったグラスに手を付けた。
その小さな口は刺さっていたストローに口をつけて、ジュースを吸い上げる。


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