過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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631: ◆cAx53OjAIrfz[saga sage]
2013/07/08(月) 02:01:49.27 ID:Yz4ZaXw30
泣きそうな顔でコチラを上目づかいで見てくる、そんな目で見てたかしら……だけどこの匂い、間違いない。

フレデリカ「あなた、この写真の女と会ったかしら?」

そう言うと、世間一般では速水奏と名乗っている、アスモデウスの写真を佐々木千枝に見せる。

千枝「え…あ、はい」

突然まくし立てられ混乱する中、過去に自分があったことがある人間である、ということを思い出し、咄嗟にはいと答えたのを見て。
フレデリカは露骨に可哀想なものを見る目で、佐々木千枝を見つめた。

フレデリカ「可哀想に……あんな曲がりくねった、特殊性癖の塊みたいな女にマーキングされるなんて……けど、そう言うお年ごろだものね……」

うんうんと大げさにリアクションをとり、佐々木千枝はいささかこの人間が変な人に思えてきた頃。
宮本フレデリカは、笑顔で佐々木千枝の手を握って、元気付けるように言葉を付け足した。

フレデリカ「でも大丈夫、あの性癖が高じて相手が見つからず、他人の情交を見て自分を慰めるような女の力を、いとも簡単に跳ね除ける人たちが居るもの」

フレデリカ「あ、そうだ、これあげるわ知り合いが迷惑かけた駄賃と思って、貰っちゃいなさい」

千枝「え、あ、はぁ……」

そう言って手渡された髪飾りは、ウサギの形を模した可愛らしいもので、何となくで話を聞いていた千枝には素っ頓狂なものだった。

フレデリカ「可愛いでしょー?それはね、元々はウサギの足だったんだけど……あ、コレはただのウサギの形のお守りよ?安心して?」

フレデリカ「ウサギってスッゴイ足が速くて、子供をたくさん作るんだって、それでつけてると元気になるように、っていうお守りなんだって」

千枝「えっと……?元気?」

フレデリカ「あ、そうそう、元気、英語で言うとパワー!…違うか、あ、店員さんオムライス2つ、そうそう、元気のお守り」

フレデリカ「心がさみしい時、挫けそうなときに力をくれるって伝承が、海外にあるらしいのよ」

千枝「さみしい時…」

フレデリカ「そうそう、ああいう根暗の色情魔はそういう隅っこをついてくるの、いやらしいったらありゃしない」

フレデリカ「そんなんだからまともな相手が居ないのよ、それで後は自分の本当に大切なことを思い出すこと、コレも大事」

千枝「大切なこと…?」


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