10:koanohini
2013/07/01(月) 21:33:52.57 ID:D8oerTADO
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8月30日正午過ぎ。SOS団、馴染みの喫茶店での出来事である。
ハルヒ「また明後日、部室で会いましょう」
そう言い、ハルヒは俺たち四人を残し、喫茶店を出ようとしている。
帰らせてはダメなんだ。また、同じ二週間を繰り返しちまう。
結局、俺は何も思いつかず、ハルヒを呼び止めることが出来なかった。
俺たち四人も解散し、それぞればらけた。俺はセーラー服姿の小さな背中を追った。
キョン「長門」
俺は、なんとなく長門と話がしたかったのだ。
長門「…………」
長門が振り返り、大きな瞳が俺を見ている。
さて、俺が長門を呼び止めたのは何でかな?もちろん、話がしたかったからだ。じゃあ、俺はいったい何を話すつもりだったんだ?俺が何か話しかけない限り、この無口少女は永遠に口を開かないかもしれない。
キョン「元気か?」
違う、俺が聞きたいのはそんなことじゃない。
長門「元気」
他に話すことがあるだろう。
キョン「平気か?」
これも、違う。
長門「平気」
キョン「そりゃよかった」
長門「そう」
アホか俺はアホなのか?こんな挨拶みたいなもんを言うために、長門を呼び止めた訳じゃないだろ。
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