過去ログ - 朝倉涼子の感覚
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11:koanohini
2013/07/01(月) 21:37:28.06 ID:D8oerTADO
『わたしの役割は観測だから』

頭の中に長門のセリフが思い浮かんだ。長門は、繰り返す夏休みを黙って傍観するだけ、知っていても何も言わないし、俺たちから聴いてこない限りは答えない。でも、本当は、そんな役割ほっぽり出して、暴れたり、わめいたりしたいんじゃないのか?

俺が長門のことを心配するのはおこがましいことだろう。そりゃそうだ、相手は出来ないことを探す方が難しいであろう、万能宇宙人だ。でも、それがどうした?仲間を心配して何が悪い?長門は俺の命の恩人だ。少しは役に立ちたいと思うのが筋だろ。
以下略



12:ko
2013/07/01(月) 21:41:01.58 ID:D8oerTADO

翌日の午前中、俺と長門は、前に不思議探索のときに訪れた市立図書館に来ていた。

長門は、暗闇の中で光を求める虫のように、本棚の方にふらふらと引き寄せられて行った。

以下略



13:ko
2013/07/01(月) 21:44:30.60 ID:D8oerTADO

昼飯は、図書館近くの飯屋に行くことにした。店内はほぼ満席状態だったが、幸いにも俺と長門が並んで座れる席が空いていた。飾り気がまったくなく、むしろ、古風をアピールしているようなお店だ。そのくせ、メニューの種類がマジで多い。しかも、和洋中三拍子揃っているとは珍しい。

俺は鯵フライ定食、長門は、牛丼、カリーハンバーグ、塩ラーメン、をそれぞれ単品で頼んだ。いったい、その小さな体のどこに、それだけ入るスペースがあるんだか。宇宙人の胃袋恐るべし。

以下略



14:ko
2013/07/01(月) 21:48:05.35 ID:D8oerTADO

歩きながら、俺は長門にいろいろ話しかけてみた。もちろん、返ってくるのは、短くて、いかにも長門らしい返事だけだった。無表情ながら、瞳の奥にある、心中を探ろうと努力してみたものの、俺の修行不足がたたり、なかなか感情が読めない。

そんな中で、一つ気付いたことがあった。長門は、猫に興味があるみたいで、通りすがりの野良猫を凝視していた。

以下略



15:ko
2013/07/01(月) 22:11:52.86 ID:D8oerTADO
5

8月30日正午過ぎ。SOS団、馴染みの喫茶店での出来事である。

ハルヒ「また明後日、部室で会いましょう」
以下略



16:ko
2013/07/01(月) 22:16:10.24 ID:D8oerTADO


午後1時ごろ、俺の前で読書している、長門の姿を何気に眺めていた。

長門「…………」
以下略



17:ko
2013/07/01(月) 22:18:51.97 ID:D8oerTADO

キョン「誰がアホ面だ!お前にだけは言われたくない!それに、キスもしてない!」

谷口のアホ話に、ついにツッコんでしまった。

以下略



18:ko
2013/07/01(月) 22:20:59.42 ID:D8oerTADO

谷口「お前は終わってんのか?どうせ、お前のことだから、やってないんだろ?」

ムカ、まったくもってその通りだが、お前に言われると腹が立つ。

以下略



19:ko
2013/07/01(月) 22:23:42.37 ID:D8oerTADO

普通に美味かった食事を終え、しばらくまったりしている時に、谷口が暴走しだした。

谷口「よし決めた、俺は今からナンパする!」

以下略



20:ko
2013/07/01(月) 22:26:10.43 ID:D8oerTADO

谷口が向かったテーブルには、二人組の女の子が座っている。二人とも、俺たちと同年代に見える。谷口的美的ランキングA、といったとこかな、なかなか可愛い。もちろん、朝比奈さんには及ばないが。とにかく、あの二人が谷口の獲物であることに間違いない。

キョン「国木田。成功率は何パーだ?」

以下略



21:ko
2013/07/01(月) 22:29:30.09 ID:D8oerTADO

しかし、俺は空気を読まずに、この話を断ろうと考えていた。俺自身、合コンなんてしたことなく、どう接すればいいのかわからない。そしてなにより、コミュニケーション能力0の長門には、合コンなんてハードルが高すぎると思ったのだ。それに、設定とはいえ、俺みたいなのが彼氏というのは、長門は嫌なんじゃ?

よし、断ろう。俺が、歓喜してる谷口に死の宣告をしようとしたとき、

以下略



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