過去ログ - 響「National Holiday」
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:51:24.78 ID:eKVRquV80

 ――星が降っていた。




52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:52:20.33 ID:eKVRquV80

 …………。

 数千年前から見上げてきた道しるべ。種族、国籍、性別、年齢、階級。全てに関係なく見上げ続けてきた本能。
体は重力を忘れ、空に近い場所へと吸い寄せられる。
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:53:40.89 ID:eKVRquV80

 小さい頃、本で読んだ話を思い出した。星の一生の話。
星がその存在を亡くすまでの膨大な時間の話。ましてや宇宙の一生の中で今ここにいる自分はどれだけ矮小な存在なのだろうか。

 ……それでも、自分はここに存在している。
以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:54:26.02 ID:eKVRquV80

 小さい頃、本で読んだ話を思い出した。星の一生の話。
星がその存在を亡くすまでの膨大な時間の話。ましてや宇宙の一生の中で今ここにいる自分はどれだけ矮小な存在なのだろうか。

 ……それでも、自分はここに存在している。
以下略



55:うぎゃー。やっちまったー。
2013/07/01(月) 20:55:27.74 ID:eKVRquV80

 その圧倒的な光景に時間が曖昧になってきた頃、小さな呟きが聞こえた。




56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:56:10.50 ID:eKVRquV80

 自分はさ、765プロに入る前は一人で頑張ってたんだ。自分の売り込みも一人で。お仕事も一人で。
 ……お仕事頑張っても、オーディションで勝っても。一緒に笑ったり、喜んだりできる人なんていなかった。
 それでも自分に負けたくなくて、誰にも頼りたくなくて。ずっと一人で頑張って……。

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:56:47.89 ID:eKVRquV80

 …………。

 景色が滲んでいた。福音が鳴り響いていた。
嗚咽を堪えるために、手を強く握っていた。
以下略



58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:57:27.85 ID:eKVRquV80

 …………。




59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:58:00.39 ID:eKVRquV80

 空は色濃くなり、星はその輝きを増していた。

P「やっぱ、くたびれて見えたか?」

以下略



60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:58:32.31 ID:eKVRquV80

響「……まぁ、すぐに元気が出る魔法がひとつだけあるんだけどね」

P「是非に知りたいな」

以下略



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