過去ログ - 響「National Holiday」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:47:39.55 ID:eKVRquV80

P「んー、もうちょっと右。そうそう……ストップ」

響「えー、もっとこっちじゃないか?」

以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:48:45.91 ID:eKVRquV80

 喧騒はその鳴りを潜め、気まぐれに吹く風が火照った体を冷やす。
暫く同じ姿勢を取っていたため、立ち上がると少しふらつく。

 二人で暗くなった空を掴む様に伸びをする。
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:49:16.57 ID:eKVRquV80

 元々山だった土地を切り崩して作ったこの街は、起伏が激しく、山の頂は小高い丘としてそこらに点在していた。
帰り道の途中。少し淋しげな道を踏みしめながら歩く。

 空へと向かう滑走路になっているその道を、まともに整備されていない道を二人で歩く。
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:49:49.32 ID:eKVRquV80

響「ゆっくり歩けば大丈夫。大丈夫だからゆっくり歩こ。もしプロデューサーが倒れちゃいそうになったら自分が支えるから。……自分たちが支えるから」




50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:50:35.67 ID:eKVRquV80

 響の瞳に自分の姿が映っていた。朝露で濡れた新芽のような、懸命に命を謳歌する、その心が映し出したような瞳の色。
そんな瞳に自分の姿が映っていた。

 硝子細工を扱うような手つきで両手を握られる。自分より小さな手。その手の暖かさ。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:51:24.78 ID:eKVRquV80

 ――星が降っていた。




52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:52:20.33 ID:eKVRquV80

 …………。

 数千年前から見上げてきた道しるべ。種族、国籍、性別、年齢、階級。全てに関係なく見上げ続けてきた本能。
体は重力を忘れ、空に近い場所へと吸い寄せられる。
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:53:40.89 ID:eKVRquV80

 小さい頃、本で読んだ話を思い出した。星の一生の話。
星がその存在を亡くすまでの膨大な時間の話。ましてや宇宙の一生の中で今ここにいる自分はどれだけ矮小な存在なのだろうか。

 ……それでも、自分はここに存在している。
以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:54:26.02 ID:eKVRquV80

 小さい頃、本で読んだ話を思い出した。星の一生の話。
星がその存在を亡くすまでの膨大な時間の話。ましてや宇宙の一生の中で今ここにいる自分はどれだけ矮小な存在なのだろうか。

 ……それでも、自分はここに存在している。
以下略



55:うぎゃー。やっちまったー。
2013/07/01(月) 20:55:27.74 ID:eKVRquV80

 その圧倒的な光景に時間が曖昧になってきた頃、小さな呟きが聞こえた。




56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:56:10.50 ID:eKVRquV80

 自分はさ、765プロに入る前は一人で頑張ってたんだ。自分の売り込みも一人で。お仕事も一人で。
 ……お仕事頑張っても、オーディションで勝っても。一緒に笑ったり、喜んだりできる人なんていなかった。
 それでも自分に負けたくなくて、誰にも頼りたくなくて。ずっと一人で頑張って……。

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:56:47.89 ID:eKVRquV80

 …………。

 景色が滲んでいた。福音が鳴り響いていた。
嗚咽を堪えるために、手を強く握っていた。
以下略



58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:57:27.85 ID:eKVRquV80

 …………。




59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:58:00.39 ID:eKVRquV80

 空は色濃くなり、星はその輝きを増していた。

P「やっぱ、くたびれて見えたか?」

以下略



60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:58:32.31 ID:eKVRquV80

響「……まぁ、すぐに元気が出る魔法がひとつだけあるんだけどね」

P「是非に知りたいな」

以下略



61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:59:11.28 ID:eKVRquV80

「こ、これがね、女の子だけが使える魔法。」




62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 20:59:40.19 ID:eKVRquV80

 …………。




63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/01(月) 21:00:15.52 ID:eKVRquV80

 朝。目覚ましが騒がしく鳴る。時計を止め、窓を開け朝日を浴びる。
時間は6時前。スケジュールを確認した後、熱いシャワーを浴び、シャツに袖を通す。ネクタイを締め、スーツを羽織る。

P「……髪切ってもらうか」
以下略



64:54はなかったことに。お願い。
2013/07/01(月) 21:02:20.56 ID:eKVRquV80

 National Holidayは「イチブトゼンブ/DIVE」に収録されてるぞ!
Brotherhoodは「Brotherhood」に収録されてるぞ! まんまじゃないか!

 ……名前に[B'z]っていれると文字化けるの?
以下略



65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/01(月) 23:43:37.72 ID:ZqAGam/xo

最初プロデューサー幽霊になっちゃったのかと思った…
エラーでても書き込まれてること多くなったよね


66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/02(火) 19:15:28.77 ID:x1UavT2QO


すごいよかったです。


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