過去ログ - 久「須賀君の前だと素直になれない」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/02(火) 22:06:51.62 ID:2647hW8Qo
「……こんなものかしらね」

ジャージ上下という色気もへったくれもない恰好(といっても汚れて困るような恰好では本末転倒なのだが)で、私は小1時間かけて掃除した室内を見回した。
といっても室外にはさして手を付けていないので、外から見たら大して変わり映えはしないだろうけれど。

「新入生を少なくとも3人以上、かぁ……それも女の子だけで」

周りが片付いたことを確認してからベッドに腰を下ろすと、改めて自分に課した待ちに自嘲をこぼした。
清澄(うち)に来る女の子で麻雀を打てる子が――いや、打ち続けられる子がどれだけいてくれるかは、この2年を見ても察さざるを得ない。
けど。それだからこそ、今年こそは揺り返しが来ると、私はそう信じていた。それに、

『個人で勝ったとしても、そんなのちっとも楽しくないもの』

かつてまこに言って聞かせた言葉を反芻し、私はふと横になった。
何も音のない静寂の中、疲れとともに私はまどろみの中へと落ちていったのだった。


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