過去ログ - 久「須賀君の前だと素直になれない」
↓ 1- 覧 板 20
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/02(火) 22:06:51.62 ID:2647hW8Qo
「……こんなものかしらね」
ジャージ上下という色気もへったくれもない恰好(といっても汚れて困るような恰好では本末転倒なのだが)で、私は小1時間かけて掃除した室内を見回した。
といっても室外にはさして手を付けていないので、外から見たら大して変わり映えはしないだろうけれど。
「新入生を少なくとも3人以上、かぁ……それも女の子だけで」
周りが片付いたことを確認してからベッドに腰を下ろすと、改めて自分に課した待ちに自嘲をこぼした。
清澄(うち)に来る女の子で麻雀を打てる子が――いや、打ち続けられる子がどれだけいてくれるかは、この2年を見ても察さざるを得ない。
けど。それだからこそ、今年こそは揺り返しが来ると、私はそう信じていた。それに、
『個人で勝ったとしても、そんなのちっとも楽しくないもの』
かつてまこに言って聞かせた言葉を反芻し、私はふと横になった。
何も音のない静寂の中、疲れとともに私はまどろみの中へと落ちていったのだった。
182Res/59.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。