14: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:29:19.28 ID:bAq3pyUe0
我が家で最も早くに目が覚めるのは僕である。
何故なら母は帰宅した後玄関で寝るからである。
風邪を引いてはいけないと思い、僕が運ぶのだ。
帰ってくるのは朝になってからだ。辛そうだ。
行ってきますを言うと母は手を振っていた。
それにしても昨日見た夢はなんだったのだろう。
僕の母は、あんな話し方ではないというのに。
もっと凛々しいのが僕の母親だと言えるだろう。
「もしなれるなら、普通になりたいって思う?」
「普通かあ。僕は、今の僕が気に入ってるから」
「普通の僕なら、どんな人生を送るんだろう?」
「もし僕が強かったなら、どうなっていたかな」
「どうかしら。それらだけでは足りないものよ」
「普通という共通認識。強さ。弱さ。その三つ」
「幸せになるには、それが必要じゃないかしら」
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