過去ログ - 打ち止め「とある科学の最終信号!ってミサカはミサカは宣言してみる!」
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icoi
◆3FE3k//nSQ
[saga]
2013/07/03(水) 18:50:17.87 ID:xkdr3CT00
さて──冒頭のスキルアウト絡みの事件から一時間ほど経った時刻のこと。
柵川中学校を拠点とする風紀委員第一七七支部にて、打ち止めは一人ちょこんと地面に正座させられていた。
「……御坂」
「ひゃいっ!」
「今更ですけれど、貴女が急遽ここに呼び出された理由は、勿論分かっていますのよね?」
「……承知してます白井先輩、ってミサカはミサカは……」
問い掛けられ、平伏のポーズのままごにょごにょと何かを呻く打ち止め。
そんな彼女を目前に、オフィス用の回転椅子に腰掛け脚を組む『先輩』は深い吐息をこぼした。
彼女はウェーブの掛かった豊かな長髪をさらりとかき上げてから、デスクに置かれた数枚の書類を手に取る。
「全く、貴女という方は……」
おもむろに立ち上がった高校生の少女、白井黒子はつかつかと彼女の前に歩み寄り、眉間に皺を寄せたままその書類を突き付けた。
それは別動隊の警備員から送られてきた詳細報告書と──『つーかこれ正当防衛って次元じゃないよね馬鹿野郎』という旨のお小言である。
「……単独でスキルアウトに絡みに行った挙げ句、戦意を無くした相手を八つ当たりで気絶させる風紀委員は一体何処の馬鹿なんですの!?」
「ごめんなさいミサカです! ってミサカはミサカは全力でおでこを床にぶつけてみる!!」
カッと目を吊り上げて怒鳴りつけてくる白井に、打ち止めは負けじと声を張った。ただしこちらは涙声であるため若干迫力に欠ける。
長い髪を触手のごとく振り乱して、一七歳の先輩風紀委員・白井黒子は堰を切ったようにまくし立てる。
「少しはチームワークというものを覚えなさい! 先日大能力者になれたとはいえ、貴女は風紀委員としてはまだまだ半人前なんですのよ!?
我を忘れて漏電するような未熟者が、どうやって一般人を守れるというんですの!」
「うう……だってぇ……」
「……貴女と『お姉様』とを混同して、良からぬことをしようと企てている輩とて居ないとは言い切れないのが現状です。
それら全ての問題を一人で解決できるほど、貴女はまだ強くはありません! それが分かっていますの!?」
「……あう……」
きつい物言いながらも、自分のことを本気で心配して叱ってくれている白井の本音に、彼女は今度こそしおらしく頭を下げた。
「ごめんなさい、ってミサカはミサカは素直に謝罪してみる……」
「……、次回からは、必ずわたくしの指示を仰いでから行動なさい。分かりましたわね?」
「! ……はいっ!」
ぱっと笑みを綻ばせて答える打ち止めに白井は、表情こそ憮然としたまま、けれど小さく頷いて見せた。
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