48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/07(日) 20:56:23.96 ID:pl95Inh4o
魔導師「……私、黙っていたことがあるの」
魔導師「私、肉親がいないの。奴隷ではないけれど、あなたと同じ、みなしごなの」
少年「……!?」
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/07(日) 20:56:57.37 ID:pl95Inh4o
魔導師「大臣の財宝を盗んだって罪状でね。本当の犯人は逃げちゃった」
魔導師「あの子は無実だってどんなに訴えても聞き入れてはもらえなかった」
少年「…………」
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/07(日) 20:57:24.30 ID:pl95Inh4o
兵長「待て!」
魔導師「くっ……もう追いつかれちゃったか」
兵長「あなたは非常に魔導に長けている。しかし、それは魔導具系統に関してだ」
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/07(日) 20:57:52.46 ID:pl95Inh4o
兵長「それは仕方のないことなのです」
兵長「いちいち冤罪かどうかを確認していては兵も時間も足りません」
兵長「それに、問答無用で罪に問うのは犯罪の増加を抑制するためでもあるのです!」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/08(月) 00:59:26.87 ID:OjP6v64Jo
期待
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:33:47.66 ID:zVlsIjywo
兵長「……私は上流階級の生まれですが、そいつは奴隷階級です」
兵長「話が違うのですよ」
少年「っ……」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/08(月) 21:34:14.09 ID:zVlsIjywo
魔導師「来ないで! これ以上私の家族を奪わないで!」
少年「魔導師さん……」
魔導師「放して! 放してよおおお!」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:34:41.53 ID:zVlsIjywo
研究員「少年の寿命の半分と引き換えに元通りの生活だって? 冗談じゃない」
研究員「あんな奴隷の顔なんてもう二度と見たくないというのに」
研究員(ああ、そうだ。新魔導壁の本体に細工をしてやろう)
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:35:14.42 ID:zVlsIjywo
大臣「これより新魔導壁の起動を行う」
大臣「覚悟は良いな?」
魔導師「…………」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:35:40.77 ID:zVlsIjywo
少年(……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!)
少年(少しでも長く魔導師さんの傍にいたい!)
少年(弟さんじゃなく、僕自身を見てもらえるまで! いやその後だって!)
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:36:11.38 ID:zVlsIjywo
大臣「おお、素晴らしい! 魔導壁が光り輝いている!」
研究員(よし、その調子だ! そのまま少年の寿命を全て吸い取ってしまえ!)
シュイイィィィィイイン
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:37:03.30 ID:zVlsIjywo
少年「止まった…………?」
魔導師「嘘……!」
研究員「そんな馬鹿な!」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:37:31.61 ID:zVlsIjywo
魔導師「え……?」
魔導師「魔導壁の本体が……暴走している……!?」
少年「危ない!」ガバッ
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:38:02.35 ID:zVlsIjywo
…………
…………
魔導師「う……」
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:38:30.91 ID:zVlsIjywo
少年「どうか、次は」
少年「弟さんじゃなく、僕を見て……くださいね……」
少年「…………」
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:39:21.57 ID:zVlsIjywo
魔導師(どうしてこうなってしまったのだろう)
魔導師(自分の誇りを得るためにこれを開発したから罰が下されたのかな)
魔導師(散々馬鹿にされたから、何かを成し遂げて見返してやりたかった)
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/08(月) 21:40:35.48 ID:zVlsIjywo
魔導師「あなたの気持ちに、気付いてあげられなくてごめんね」
魔導師「私の孤独を埋めたい気持ちに……私の自己満足にあなたを付き合わせてしまった」
魔導師「そうね、もし生まれ変わりが本当にあるのだったら」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/08(月) 22:05:06.94 ID:boXA45xEo
ほう
悲しい終わりだな
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/08(月) 22:22:37.34 ID:3J9hvDFV0
損した
胸糞わりい
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/09(火) 00:11:02.15 ID:PcbzzOwqo
タイトルからしてバッドエンドなのは明らかだし文句を言う程でもない
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/09(火) 01:07:37.86 ID:HHg7XdVmo
よかった
よかったが最後あたりの文が少し雑だった
でもよかった
乙
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