6: ◆jiLJfMMcjk[saga]
2013/07/04(木) 05:31:52.16 ID:0gckZWHD0
私の魔法は時間操作。より正確に言うのなら、時間遡行と時間停止だ。
この二つの内、時間遡行は読んで字の如く、世界の時間を巻き戻す魔法である。
"基点"からワルプルギスの夜が襲来する日まで、きっかり一月分、私は何度でもやり直すことができる。
ここで重要なのは、私の魔法は時間を"巻き戻す"という部分だ。
それはつまり、常に"同じ基点"にまで戻るということ。
そこからは無数の平行世界として分岐するが、この基点だけは常に不変だ。
だから、基点より以前に確定している事象に対し、私は干渉をすることができない。
佐倉杏子や巴マミの契約、上条恭介の入院などは、"基点"の時点で既に起こっていることなので、これを防ぐことは出来ないのだ。
ほむら(……なら、なぜ? 考えられるのは――)
私の心の中で、ひとつの疑念が浮かび上がる。
その疑念が確信に変わるのは、この街を縄張りにする、佐倉杏子に出会った時だった。
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