過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:31:40.40 ID:6QX93pwdo
恵美「あっつぅ……」

燦々と照る太陽の下を歩きながら独りごちた。

頭がぼうっとする中、手に持った紙袋の重みがずしりと感じられる。
目的の魔王城は笹塚駅から徒歩五分と近いのだが、冷房の効いた電車から降りると、この暑さは殊更厳しい。
日傘は差しているがアスファルトの照り返しの熱はどうしようもない。

魔王城……もといヴィラ・ローザ笹塚に着いてみれば、門のところにたむろしている人影が三人。

恵美「あれ、千穂ちゃん? 来てたんだ、こんにちは」

千穂「あ、こんにちは、遊佐さん」

鈴乃「おお、エミリア、そうか、もうそんな時間か」

この世界の友人である佐々木千穂ちゃんに、建前上今も敵である鎌月鈴乃――クレスティア・ベル。
そして。

真奥「よ」

恵美「うん」

片手をあげて笑いかけてくる彼に、私も微笑みで返した。
過去の敵にして未来の上司、かつ私の想い人。
魔王サタン――真奥貞夫だ。


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