過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/07/06(土) 19:52:04.16 ID:6QX93pwdo
真奥「おい、アラス・ラムス。あのおじさん、知り合いか? お前を連れていきたいらしいんだが」
アラス・ラムス「いや! だいっきらい!!」
アラス・ラムス「まるくとも、けてるも、びなーも、こくまも、みんなつれてっちゃった! だいっきらい!」
ガブリエル「ああもぅ、余計なこと言わないでよー」
頭を抱えるガブリエルだが、これで私と貞夫の肚は決まった。
この子が嫌だと言うところに行かせるつもりなど、ない。
ガブリエル「えー……じゃあ聖剣……」
恵美「お断りよ。それとも、あなたもサリエルみたいにセクハラで何とかしてみる? 変態」
サリエルの具体的な所業は知らなかったのか、変態呼ばわりにガブリエルが眉をひそめる。
めんどいよーとぶつくさ言ってから奴は続けた。
ガブリエル「……聖剣は、まぁ、サリエルが手ぇ出せなかったくらいだから、在り処が確認できただけで今はいいよ」
ガブリエル「でも、その子はそういうわけにはいかないの。お願い、帰して」
真奥「却下だ」
ガブリエル「もともとうちの子だよ?」
真奥「今は俺が親だ」
不毛なやり取りの末、嘆息したガブリエルは、
ガブリエル「……めんどいなぁ、もう。本当は、嫌なんだからね?」
凄まじい聖法気を放射し、気づけば貞夫の目の前に立っていた。
思わず仰け反る。
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